八甲田山は広い。というか、八甲田山という名前の山はなく、18峰ある山域を八甲田山と呼んでいるのです。その中の最高峰が「大岳(1585m)」になるんです。
八甲田山といえば、明治に起きた雪中行軍中の大量遭難で有名ですね。新田次郎が「八甲田山・死の彷徨」という小説を書き、映画化もされました。でも遭難現場は、大岳のような高い山ではなかったようです。
酸ヶ湯(すがゆ)温泉近くの駐車場に車を駐め、登りだしたところに、この様な標識が建っていました。「日本山脈縦走起点」とあり、日本山脈という言葉を聞くのも見るのも初めてです。とにかく山口県の秋吉台まで5000km。壮大な話ではありませんか。挑戦する人はいるのかな?

八甲田山って火山群なんですね。登山道近くからも噴煙を上げ、硫化水素の臭いはしてくるし、あちらこちらには温泉もたくさんあるし・・・・。また、仙人岱からさらに登っていくと、この様な「蛇篭」が見られるようになってきます。

火山で出来た山なので、風雨に晒され崩壊が進んでいるんですね。この様な山は結構多く、伯耆大山や富士山などにもこの様な光景が見られます。何か哀れな感じもしますが、諸事情を考えるとこれも致し方ないことでしょう。
それでも、山頂からの眺めや、途中にある毛無岱の湿原はいいものです。機会があれば残雪期の八甲田にも行ってみたいなあと、思います。山スキーを履いて・・・。
この後、奥入瀬に沿った道で大渋滞に巻き込まれながら、十和田湖や発荷峠を越えて、次の目的地に移動しました。
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