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やったぜ、ドライチンネ

 今回のドロミテでのメイン、ドライチンネ(イタリア語でトレ・チーメ)の登攀です。コルチナを早朝に出発し、車でトレ・チーメに向かいます。途中、岩山にドライチンネ(トレ・チーメ)の影が映えます。なんか幸先が良いような感じがしてきました。 

影ドライチンネ

 ドロマイトといわれる石灰岩の岩稜を登っていきます。ほとんどが狭いルンゼというか、チムニー状態の中の登攀です。岩は乾いているものの、時々くぼみには雨水が残っていて、濡れると簡単に滑ります。また、日本の岩場のような支点が全くといっていいほどありません。絶対に落ちたらダメな所なのです。たぶん大怪我では済まないでしょう。
 
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 9:55山頂到着。横で一緒に写っているのは、ガイド協会の会長です。会長に手にある手帳?に登頂の日時や名前を記入しました。当然漢字で書きました。
 山頂はガスに覆われていて、残念ながら展望は✕でした。でもブロッケン現象が見られたのは良かったと思います。隣にいたオーストリア人クライマーにブロッケン現象のことを話すと、通じなかったようで・・・・。ブロッケンって確かドイツの山のはずですが。 

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 難所はロアーダウンや懸垂下降を繰り返しながら下っていきます。下りはやや渋滞気味。ちょっと時間がかかりました。ルート上はルンゼやチムニーが多いため、落石には要注意です。落としてはいけないし、頭上からの落石には常に注意を払っていなければなりません。 

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 チマ・グランデとチマ・オヴェストの間に下りてきました。落石の積もったガラガラのザレ場を下るのも一苦労。最後まで気が抜けません。 

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 やっと遊歩道に到着。充実した登山になりました。帰りには牧場直営のレストランに立ち寄りました。さすが産直、生ハムやサラミソーセージ、チーズ類は絶品です。そして疲れを癒やしてくれるラドラーも。
 ホント!至福の時です。

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マルモラーダ登頂

 ドロミテの最高峰、マルモラーダ(3343m)に登りました。初めは人造湖を背に、鳥かごといわれるリフトで登っていきます。

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 リフトはお花畑の中を登っていきます。ここではマーモットを見ることが出来ました。

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 リフトを降りてから、まずは氷河を登ります。その次にフェラータ。さらに雪稜を登り切ると山頂です。遙か彼方に十字架のある山頂を望むことが出来ます。

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 氷河上部ではクレバスが不気味に口を開けています。でも怖いのはヒドンクレバスという隠れたクレバスです。ここは慎重にトレースを忠実にたどります。

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 悪戦苦闘ではありませんが、それなりのしんどい思いをして山頂へ。ちょっと雲行きが怪しくなり、視界はイマイチでした。そして寒い!さすが最高峰。

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 この冬にはこの山を遠くにながめながら滑りましたが、今回は山頂に立つことが出来、とても良かったと思います。適当な高度で、高山病の症状も無く、充実感の味わえる山行でした。

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ヴィア・フェラータ in プンタ・アンナ

 コルチナの西にそびえるトファーナ山。その数々の峰の一つにプンタ・アンナ(アンナの峰)があります。
 そこのはとても面白いヴィア・フェラータ(鉄の道)が設置されています。フェラータとは岩場などに鉄のワイヤーなどがあって、そこのビレイ用の道具をかけながら登っていく、日本では味わえないとても面白い山の楽しみ方です。この山の稜線や壁にフェラータが設置してあるのです。

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 ご覧のような断崖絶壁のフェラータを行きます。装備があるので安全は確保されていますが、何しろこの高度感!全身からアドレナリンが吹き出しそう・・・。

 Punta-Anna (33)

 鋭いナイフリッジも・・・・、そしてオーバーハングも・・・。フェラータが無かったら絶対の漏れないコースです。
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 フェラータが終わり、下っていくとそこはこの世の天国か?見事なお花畑が広がります。有名なエーデルワイスをはじめ色とりどりの花々が、日本の高山で見かけるような花もあります。

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 そして締めくくりは、麓のリフージョ(山小屋)での一杯。

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 この達成感や充足感、至福の時です。

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魅惑のドロミテ

 5ヶ月ぶりのドロミテです。冬も良いけど、夏のドロミテはまた素晴らしいですね。今回は下見を兼ねながら、マルモラーダ登頂やドライチンネの登攀も行いました。

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 雪のドロミテとはまた違った陽光の中に翠の絨毯や木々の中にドロマイトといわれる白っぽい岩峰が良いコントラストをなしています。

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 イタリア人ガイドのリコとも5ヶ月ぶりの再会です。そしてチロル風とヴェースト風の料理がまた旨いんです。当然ワインやビール、そしてラドラーも。
 初日はファーネス渓谷のトレッキングと滝の裏を通るフェラータに行く予定だったのですが、雷雨の洗礼を受けました。ドロミテ(コルチナ)の天気、侮るなかれです。

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